一本道のなにが悪いの?

たまたま日本に帰ってきていて…というか日本にもスポンサーがいるので報告をしにきているのだけれど、ご多分にもれずFF13を買ってきて遊んでいる。いろいろと細かい問題はあると思う。特に序盤、やたら設定を説明するのはどうかと思う。あと、チュートリアルが長すぎると思う。
でも、すごく良くできている。少なくともこの数ヶ月うんざりしていた韓国のゲームと比べると、比較の対象にならないぐらいよく出来ている。
でもネットを見ていると「一本道」だと文句を言っている人がよくいるのだけど一本道のどこが悪いのだろうか?
FFは明らかに映画のようなゲームを指向したゲームで、表現方法は違うけれどMW2やアンチャーテッドと同じ方向だ。そしてアンチャーテッドもMW2もものすごく一本道なゲームだ。面白いストーリーを見せたい、と思ったとき枝葉を切って一本道にして見せるのもゲームの手法だ。一本道であることになんの問題もない。
MW2なんかシングルは数時間で終わるうえに、マルチプレイがメインといっても、シングルは一本道もいいところなのに評価されている事実は変らない(実際面白かったけど)。ドンパチが一本道でないというならFFだって戦闘は一本道じゃない。
アンチャーテッドも一本道で、しかもFFよりもやることは狭い。道探して、パズル解いて、ドンパチしての繰り返しだ。もちろん、それがものすごく面白いし、ゲームとアクションの入り交じり方はFFよりすごい。
でも、美しさのためにプリレンダを取るか、それともリアルタイムを取るかは作り手の考え方だ。少なくともプリレンダのムービーがとんでもなくて、ハリウッド映画とモロにタメ張れるレベルの出来なのは、アンチャーテッドとはまた違うすごさがあるのは間違いないし、見れば誰でもわかるすごさだと思う。
そういういいところを無視して、しかも今のゲームで面白いゲームで一本道のものはいくらでもあるのに「一本道だ」と文句を言っている人は、僕には文句をつけるために言っているとしか思えない。
もちろん、自分に合う・合わないはあって、どうしても面白くない人もいるだろうけれど、それでもこの画像と作りのすごさは素直に認めてもいいのではないかと思う。
どうして素直に凄いゲームだと言えないのだろうと悲しくなってしまうのだ。